講座レポート 1 .【ここいろジェンダー講座 第1回】

2020年6月3日から6月24日までの毎週水曜に開催された「ここから始まる、ここいろジェンダー講座」のレポートです。

私たちの求めるもの、次世代に引き継ぐものとは 身近な慣習やしきたりから考える

ジェンダーとは

社会的・文化的に作られた性差(生物学的性差ではない)
日本は、ジェンダーギャップ(男女平等)指数が153か国中121位である。(2019年度)

「人権」とは

家庭・職場・社会での安心・自信・自由

「性別役割分業」問題とは
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  • 公領域  生産労働を主とした男性役割
  • 私領域  家事・育児・介護 再生産労働を主とした女性的役割
  • 女性差別がある=男性にとっても生きにくい社会であることを表している。
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結婚 性別役割分業の問題
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  • 明治時代に作られた家制度が今も続いている
    戸籍制度の制定 1871年 家制度の制定 1898年
    事実婚を認めない、シングルマザーを認めない
    ※新たな戸籍制度 1947年 どちらか一方の姓(95%以上が夫の姓)
    結婚後・出産後の退職問題→再就職の困難さ
    LGBTへの偏見差別
  • DV=対等な関係ではない
    抜け出せない理由 経済的依存と不安・責任感と罪悪感 世間体 絶望感 報復への恐怖 執着
  • 性的自己決定権の重要性 =全ての人に大事
  • 子どもの問題
    子どもの権利条約 1994年日本で批准   安心・自信・自由の保障
    児童買春・児童ポルノ禁止法 1999年
    児童虐待防止法 2000年
    体罰・いじめ・性的搾取
  • コロナによって、DVや子どもへの虐待問題がより明らかになった。
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働きやすい職場とは
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  • 働きやすい職場を阻害している要因とは
    セクハラ パワハラ モラハラ マタニティハラスメント
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今後の課題
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  • あらゆる場での性的役割分業をどのように乗り越えるか
  • 多様性を認めるライフスタイルをどのように築くのか
[/list] [note note_color=”#FFFFFF” text_color=”#333333″ radius=”3″]源先生が「人権」や「ジェンダー」に取り組まれるようになったきっかけはご自身の体験からとのこと。

男性の領域を決めて、女性を排除する「女人禁制」を人権問題として『「大峰山女人禁制」の解放を求める会』の活動を続けておられます。

様々な歴史的背景から、男尊女卑の精神、制度が日本の中で確立されて来ました。 歴史が家庭の中での男女の役割を決めたことで、代々、母親から、父親から言われていることに子どもであった私が従うこととなる。参加者の中でも、お葬式の焼香順について、相続について意見交換がありました。

日常にあるジェンダー問題に気づき、自分の生活、子どもへの今後の教育を見つめるよい機会となりました。 性的役割分業を乗り越え、多様性を認める社会を次世代に引き継いでいく責任を再認識しました。[/note]

ここいろジェンダー講座での源先生
[box title=”女性学研究者  源 淳子さん ” style=”default” box_color=”#659a2b” title_color=”#FFFFFF” radius=”3″]島根県生まれ。専門は、仏教、フェミニズム。仏教をはじめ日本の宗教における女性差別などを中心に研究を続ける。2003 年に「大峰山女人禁制」の開放を求める会 を設立、奈良県在住の有志とともに活動を続けている。著書『フェミニズムが問う仏教』(三一書房 1996 年)、『「母」たちの戦争と平和』(三一書房 2008年)、『自分らしい終末や葬儀の生前準備』(あけび書房 2017 年)、最新刊『いつまで続く「女人禁制」-排除と差別の日本社会をたどる』(編著、解放出版社 2020 年)、『仏教における女性差別を考える』(あけび書房 2020 年)。[/box]
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